幸せになる勇気を読んで
岸見先生の最新巻《幸せになる勇気》を読んだ。
嫌われる勇気とほとんど内容は変わってないけど、
結構な分量で愛を語るこの本からは学ぶことが多い。
アドラーを読んでまず思い出すのは、「目的論」だ。
アドラーは原因論を否定している。それはトラウマを否定するということ。
行動や感情はその人の目的のために生み出されるということ。
つまり、今のあなたは、あなたが選択した姿なんだという、耳が痛くなる教えである。
例えば、いい人に出会えないと嘆いている人は、数多くの出会いを否定し、自分が傷つきたくないから人を好きになっていないだけだという、そんな感じの教えなのだ。
というのは、実は嫌われる勇気からずっと書いてあることで、今回のこの本ではいかにアドラーの思想を実践していくかが書かれている。
正直、嫌われる勇気を読んで実践しようと思っている人、実践している人は急いで読む内容ではないかなと。
ただ、もう少しアドラーを理解したいと思っていた人にはいい本なのでは?