コンテンツの秘密を読んだよ
川上さんの
コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと (NHK出版新書)
- 作者: 川上量生
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2015/04/11
- メディア: Kindle版
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を読んだよという感想についてつらつらと。
この本は川上さんがジブリで学んだ熱狂されるコンテンツの秘密について書かれてた。
cakesでも川上さんの哲学が好きで読みふけっていたけど、書籍のほうがまとまりがあって読みやすかったです。
ポイントとしては3点で、
- 情報量にこだわること
ジブリの作品に関わる人の中で、よく出る言葉は「情報量」らしい。
本来ありえない構図で描かれることもあるらしいが、これは人にどう見てもらうかを考え尽くした結果なのだと。
なんでもかんでも、現実の通りに書くと、視聴者は何を見ればいいかわからない。
逆になんでもかんでも削ると簡単すぎて飽きてしまう。その情報量のコントロールにジブリはこだわるのだと。
- 天才とはシュミレーターだ
日本とアメリカの製作現場の違いの一つに資金がある。
簡単にいうとアメリカは金持ちらしい。だから、日本がこんなもの作ろう→どう作ろう、ってなるところをアメリカは
こんなの作ろう→AもBもCも作って比較して何が一番いいか決めよう、ってなるらしい。優秀な製作社を複数抱え込みながらも、その中でコンペして組み合わせて練り上げられる資金と時間と人がたっぷりある。
日本は金がないから、頭の中で実際に作らなくてもある程度シュミレーションできないとだめらしくて、それが宮崎駿はうまいのだと。 - 欲に結びつくコンテンツを作ることが本質?
ととろがヒットしたのは、ととろが気持ち良さそうだかららしい。と鈴木さんがいってたらしい。
って感じに読みまとめました。
最後は適当になったけど、言いたいことは誰にどう見せるかを考え抜くこと、それをシュミレーションする力が必要なのかなと。
もちろん、誰に何を任せればこのシーンはうまくいくのかってのも大事らしくて、それもいいシュミレーターならできちゃうよねと。
いいシュミレーターって実はどの業界でも大事だから、もしかしたら、すごい仕事ができる人はこの力が強いのかなぁと勝手に仮説を立ててますが、シュミレーション通りに仕事が進んだことがないので、まだ出会えてないのかな。。。