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身内が癌になって思うこと。医者すげーなって話

今年は色々あった。まだ、半年くらいはあるはずだけど、

すでにクライマックスくらい色々ありすぎた。

仕事は特に変化はない。が、妻を持ち、子供ができた。いとこも子供ができたし、友達にも子供が出来た。フリーターだった奴らが就職して働くようになった。

今もフリーターのやつもいれば、ブログやら動画で食べていこうと決意する友達もいる。奥さんの職場の人とも酒を飲んで、うまい飯を食った。

が、しかし大事な人が癌になるとは思わなんだ。

 

僕の大事な人は、発見されにくい膵臓癌がたまたま見つかって、たまたま早期発見で、手術に踏み切れた。たまたま、手術中に近い場所にもしこりが見つかり、広い範囲で切除できた。

膵臓は特に見つかりにくく、手術をしても手遅れの場合が多いらしい。

たまたま、行きつけの消化器内科でただの腹痛なのに、エコーやらレントゲンやら色々やってくれて、たまたまその日は影が見えた。らしい。

 

さっきから、「たまたま」とか、「らしい」とか使ってるけど、医者が適当なわけでも、僕が適当で文節を濁す習性があるわけでもない。

 

ほんとうに、この段階で見つかることが稀なのだ。

 

今回手術をして、癌は取り切ったと判断されたが、その後の病理検査で取ったしこりが癌かどうか判断され、ステージが決められる。

ステージとは簡単に言えば進行度のことで、大きく4段階で構成される。

ステージが上がればそれだけ癌が進行しているということになるが、もしステージ3以上であれば、再発のリスクが高く、5年生存率とやらが効いてくるらしい。

成長しすぎてやっぱり癌は全て取りきれませんでした、5年以内に再発しますってやつだ。

 

しかも再発した際は、リンパや血液を通って全身へ転移していることが多く

おそらく余命宣告が待っている。

 

今回、手術があり一番驚いたのは、癌の形だ。

僕はこれまで一切癌に興味がなく、癌といえば疣だろうと、思い込んでいた。

しかし、膵臓にできる癌は、スキルス性のものが多いらしい。

ひとかたまりにならず、正常組織に染み渡るように癌が広がるのだ。

だから、癌はこっからここまで、なんて判断は医者によるらしい。

 

助かったと思っても、死が一番近いところにある。大事な人は明日にはいなくなるかもしれないし、二度とその体温に触れることも、飯を食うことも、話をすることもできないかもしれない。

 

未だに実感も持てず、どうにかなるはずと高を括っている。