<マーケティング戦争 全米No.1マーケターが教える、勝つための4つの戦術>が面白いって話
マーケティングは、戦争である。
マーケティング戦争 全米No.1マーケターが教える、勝つための4つの戦術
- 作者: アル・ライズ,ジャック・トラウト,酒井泰介
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2007/04/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 4人 クリック: 42回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
らしい。
どの会社も、人材がよければ、製品がよければと考える人がいるが、どんなに素晴らしい人材を集めても、大きな組織になればなるほどその能力は標準化していく。
製品が素晴らしくても、素晴らしさに気づかない客の認知を変えていかなければいけない。
この本では、マーケターの4つの戦略について話が進んで行く。
- 防衛戦
・業界のトップ企業が取り得る戦略
顧客がトップ企業をトップ企業だと認識し得る。
・我が身を断つ
自社が市場のシェア1位だったとしても、その地位を脅かす製品を自ら作り上げ続ける必要がある。AppleがiPodを作っても、iPhoneを生み出したり。常に自社製品が自社の新製品より古い、不便だと思われるような確信を起こす必要がある。
・相手に攻撃を仕掛けられたら必ず、相対する。 - 積極攻撃の原則
・市場2位、3位の企業がトップ企業を攻撃し続ける余裕がある場合に、撮る戦略らしい。・リーダーの弱みをつく戦略を取る。
・できる限り絞り込んだ前線で攻撃を開始する。 - 側面攻撃の原則
・最善の側面攻撃は、手つかずの攻撃をしかけ、競争者のいない分野で戦う事
まぁニッチ戦略だ。
・側面攻撃の本質は不意打ちである。
テストマーケも、どうこう予測もさせないで、突然手を打っていこ
・追撃は攻撃と同じ位重要である。 - ゲリラ戦
・十分守りきれる規模の市場セグメントを見出す
・どんなに成功してもリーダーのように振り舞わない。
リーダー企業では取れない施策を、スピード感を持って取り組むことが重要だ。
・いつでも退却できる準備をする。
どの話も、目新しいことではない。市場と、自社のポジションを考えて、取るべき行動を取る。そうすれば、会社は長続きするし、顧客からも選ばれる。業界5位、6位の企業や、ましてや、ベンチャーが正攻法で業界のトップを奪うのは難しい。
まずは自分のセグメント作っていく必要があるし、セグメントができればニッチな世界で1位を目指せばいいのかな。
感想
製品に差がつきにくくなったからこそ、考えることは重要かと思う。
自社の製品、サービスがどのポジションに位置するのか。その位置から狙える戦略、顧客はどこなのか。
しかし、営業会社は低粗利でも数を売る。自社製品がコモディディ化することすら恐れず、市場も戦略も考えず製品を投入し、根性で売りに行かせる。
そんな会社に勤めていたとしても、こういう考え方があるってのは知れてよかったな。