佐藤航陽さんの<未来を先回りする思考法>を読んだ
哲学者みたいな経営者といえば、川上量生さんと、佐藤さんは僕の中ではダントツだ。
この本では、未来を先回りする思考法、をハウツー系で教えてもらえる本ではない。
佐藤氏は未来はある程度は決まっている、そのスピードや、世の中の潮流は少し変えられる、的なことをこの本では述べている。ざっくりといって。
世の中に起きることは、ある程度パターン化されており、それを読むことはできることもあると、そんなニュアンスで述べている。
百戦錬磨の佐藤氏でもかならずいけると思った新規事業よりも、みんな半信半疑の時の方がうまくいくことが多いと。
ただ、そのパターンを読むこつはあるらしい。テクノロジーを例にとると、
①使える
②ポテンシャルがわかる。メモリとか、レジスタとかが何をしているのかそのレベルで理解する
③なぜ出来たか、を理解する。
④実際の作り方がわかる
特に、③のそのテクノロジーがなぜ誕生し、どんな課題を解決するのか、を知ることが重要とのこと。
車だってなんでできた、なんとなく推測すると、次がどうなるかそれもなんとなくわかるよね。
パターンがつかめるまでは失敗が重要とも。
だから、自分なりの原理原則を理解するまでは、ひたすらPDCA回すしかないんだなと。
あとは、適切なタイミングで、適切な場所にいることが重要だと。
あとは、必要性らしい。これは、まぁ本を読んだら分かるけど、中東の人に比べると私たちに、世界を変えるとか、未来を予測する必要性は少し弱いよなと。
読んでいて、誰も未来は見えないし過去から学んで、自分なりに納得できるようなできないような気持ちで進んでいくしかないんだと、そう感じましたとさ。
PS.今はおじさんがたは地政学とか、世界史が流行りそうだけど、それも過去のパターンから現在にひも付けて、この今の世界がどう動いていくか予測したい動きがあるのかなと。