ちきりんさんの<「寄せ集め型プロジェクトの運営とノウハウ」という価値>を思い出したはなし
今現在、二人の友人と、別々にこれをやりたい、つくりたい的なことをしておる。
しておるトいっても、すでに半年近くが経ってしまうほど事が進まなかったり、思ったより遅れてる、なんてことだらけである。
んで、ちきりんさんの以下のエントリーや、
けんすうさんの以下のエントリーを見て、
あぁ、世の中自分と似たような問題にぶつかるんだなと、その解決策もすごい簡単な事なんだなと、改めて思いました。
問題
①事がうまく進まない。時間がかかる。
初めてのことなので、何を、どう、いつまでに進めればいいのか、調べながら、仮説を立てながら進めるしかない。
②友人と自分のコミットに違いで出てくる。
平日は仕事があるわけで、特に若手の自分たちには、もっとやるべき事があるんだろうなとか、任された雑務を必死にこなしていると、熱量が減ってくる事もあります。どっちかが一生懸命で、どっちかがやっつけの仕事をすると悲しくなったり、反省したりもういいやってなります。
③これでいいのか、実務、作業に入る前に考える事を考え尽くせたのか不安。
ググって、やる事を洗い出して、自分たちで考えても、考えたりない気がして、ゴールってここでいいんだっけとか、うだうだ考えてしまう事が多いです。というか、それを言い訳に、事を進めていないのではとすら思えてきます。
解決策
①”がっつり調べて、なんとなく大枠でフローやらタスクを作っていたら、まず手を動かし始めた方がいいかもしれません。そもそも今の自分たちの実力、可処分時間じゃやりたいことと、実現可能なことに乖離があり、ごまかしたり、勉強したりしないと進まないことが大半です。
②自分がやる、手を動かすしかない。
分業して、自分には絶対できないってことではない限り、どんどん自分で手を動かすのがいいのかなと。意見や助言は求めても、すぐに行動に移していくことが正義だと思いました。決断やら意見出しだけ関わられても、実務で弾けるので意見の重さは実務へのコミットメント量になりがちなのが、少数の寄せ集めPJの面白いところかも。
③ゴール次第だよなぁと。
自分が今回やっていることは、初めてだし、自分たちでやってみたい程度のスタートでだったので、最初にゴールを明確にして、共通認識が取れていれば問題ないのかなと。
まずこんなサービス、作品をリリースする、その後の運用、修正でもっとよくしよう、反省しよう、学びにしよう。ということを考えてしまうと、悩んでも仕方がなかったなぁと。もちろん、考えて手を動かしはしましたが、形にしないと素人同士の話し合いは落としどころが見つからないのが悩みでした。
最後に
大好きな朝井リョウさんの小説「何者」が映画になりましたね。
そこで、佐藤健氏のセリフで「頭のなかにあるうちは、いつだって、なんだって、傑作なんだよな」
みたいのがあります。まさしく、自分はこんな感じの日常で、サービスを批評したり、こうしたらいいんじゃないかとか雑談しますが、結果として野次馬というかただの消費者でしかないんですよね。
消費者のままはいやだなぁと、自分が作ったものが役にたったり、人の生活に関われたら楽しいだろうなぁと思い、とっとと手を動かしていく次第です。
デジタルアートにはまっているよってはなし
最近、というかここ数年アート作品で技術が
使われるのが当然になってきたように思う。
特にチームラボなんか、数年前からファンになった人もいるだろうし、
オリンピックや、Perfumeを手がける「rhizomatiks」なんかも有名だと思う。
真鍋さんなんかドキュメンタリーにも出てくるし!
情熱大陸 プログラマー 真鍋大度 動画 動画 レベルの高い暇つぶし 702号室
そんで、なんでこんなにチームラボやら、rhizomatiksがかっこいいと思うのか自分の中で言語化していきたい。
- 動的だから、相互性があるから
→絵画や、漫画も面白いけど、デジタルアートのほとんどが観察者が行動することで作品が変化して、完成形があるのかどうか知らないけど、人の動きで完成形みたいなものに近づいていくのは楽しい
→作品が動く、ことが自分にとって初めてのことだから?
→人の動きで作品が動くのが不思議だから? - 同じ作品は2度とないことがほとんどだから
→perfumeの作品はともかく、インタラクティブ性があって、画面やら壁に作品が投影されている際、基本的には2度と同じ画面、映像が映し出されることはない。無常な感じだし、完璧や完成がない、ように感じられるのは楽しいよなと。
→完成がないことは、いつまでも見ていられることではない。
けど、一瞬しかその作品がないから、その一瞬を自分が忘れないように、捉えようと思うようになるのかな。 - 未知の世界だから、初めて見るから
→一見して芸術は、ほとんどの人にとって見分けがつかないことがほとんどだと思う。多分。デジタルになると、作品自体が何面にも広がっていて、視覚以外にも訴えかけてくることが多い。初めて見るから楽しいのか。
→初めて見るもの、だからイノベーションなのかな。全ての作品が好きなわけではないから、だから好きなのかな。
言語化なんて、うまくできないこともやっていきたい。
8月頃に読んだ本まとめ
まとめて整理する。
成りあがり How to be BIG―矢沢永吉激論集 (角川文庫)
- 作者: 矢沢永吉,稲越功一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/04/24
- メディア: 文庫
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矢沢永吉氏の成り上がり哲学が知れる。仲間の選び方、捨て方なんかがわかる。
人って成り上がりたいことがあるなら、それに一番時間を使わないとダメなんだなと、そのために正しい選択を続けていかないとダメなんだなと。
かばんはハンカチの上に置きなさい―トップ営業がやっている小さなルール
- 作者: 川田修
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/08/28
- メディア: 単行本
- 購入: 16人 クリック: 165回
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個人向けの保険販売のために、どこまで気を使って準備するのかを考えさせられる。
プルデンシャルの川田さんの本。
イケハヤ氏の書評がいいね。
(本)水野学「アウトプットのスイッチ」—ブランディングの具体的手法を学ぶ一冊 : まだ東京で消耗してるの?
ブランディング、アウトプットの出し方、考え方を学べるかなと。
センスとは、数値化できない事象の良し悪しを判断し、最適化する能力
らしい。
知識をつけること、普通を知ること。あっと驚く企画でなく、あまり驚かないけど売れる企画を考えることが有効。
保険、証券系の方が書いたことがよく分かる、営業の本。朝早くから指導して、就業時間は、仕事に全てを注ごう的な根性論系読本。
2016年度の直木賞作品。短編集だけど、どれも切ない面白さがある。
けど、海の見える理髪店は面白いなと。
単なる消費者でもいいのかなと思う時と、焦りを感じる時
僕の周りはもう大体豊かな人が多い。
ある程度時間も、お金も自由に使えて、いわゆる普通の生活ができている人だ。
長期休暇は年に一回。
外食も、旅行も大きな出費ではない人。
一年前は想像できなかったけど、自分もただただ、世の中のコンテンツを消費することに慣れ始めている。
世の中面白いことばかりだ。
ただ、コンテンツを作る側に回りたい。世の中をもっと便利にしたい。面白いと言われたい。なんやらかんやらと考えて、やっぱり行動あるのみだなと。
生活の中の無駄を省きたい
7月に読んだ「夢をかなえるゾウ」。
当然ながら、楽して、簡単に夢は叶わず、ゾウから出される様々なお題をクリアしながら夢をかなえる努力をしていく。
自分の夢があればそれ以外に時間を使わない。
仕事があるなら、仕事以外の時間を夢をかなえる時間に使う、それを継続する。
ってのがだいじなんやなぁと、なんとなく読み進めていった。
ただ、これって簡単なことだし、当然のことだ。
腹が減ったら、飯を作るか、買うか、食べに行く。眠ければ眠るか、カフェイン系に頼る。
欲求があれば行動が伴うはずなのに、夢やら、目標に対しては人は怠惰だ。
もちろん、夢に対して100%時間を使える人はいないと思う。仕事の残りや、自主的な勉強を進める人も多いと思う。
そんな中でも行動し続けるのは難しい。時間がなければ作らないとだめだ。Huluやらnetflixやらプライムにいりびたってはだめだ。unlimitedに時間をとられてはだめだ。
自分の夢をかなえる時間に使うのだ。
ざっくり最近読んだ本をまとめるよ7月編
できる男になりたくて読んだ本。
会社の中で使われる隠語や常識が少ない世界の方が、スムーズなコミュニケーションが生まれると思うけど、そうじゃないなからこの手の本を手に取るんだろうな。
10秒で言いたいことをズバっと伝える できるビジネスマンは、話が短い! 伝わる話し方30分実践トレーニング
- 作者: 桐生稔
- 出版社/メーカー: ごきげんビジネス出版
- 発売日: 2015/09/17
- メディア: Kindle版
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メンタルが強い、って結構よく聞くけど、何を持ってメンタルが強いのか。馬鹿みたいにポジティブなことと何が違うのか、メンタルを強く、前向きに変えていくにはどうしたらいいか、ヒントがたくさん載っていた。
集中力が欲しくて読んだ本。つまるところ、これまで読んできた本の焼き直しなところも多かったけど、心理学だけでなく、科学的にどういう姿勢、食事がベストなコンディションを作るか学ぶ点が多い。
大学時代に読んだ気がしていて、久しぶりに手に取った本。
相変わらず、テンポよく読めるので、サクッと読めた。
「成功者の告白」に似ており、本書から、堀江さんの経営にまつわる考え方をなんとなく知ることもできるし、あの時代にどんなことがあったのか想像を膨らませられる本。
高校まで10年野球をやっていた身としては、ここまで考えて試合はできなかった。
正直、うまい選手は、偏差値はともかく試合の流れなんて曖昧なものだけでなく、どのように組み立てるか、自分の仕事は何か明確にわかっていることが多いよなと。
夏は野球だねと、おお振りを選択。
これまた、体が動くだけじゃなくて、考えられる選手、監督、コーチに恵まれた野球部の物語。
正直、考えてもその通りに試合も運ぶことができないし、体も動かないから、その場その場でなんとなくやってきた自分を省みる。
打って変わって、社内政治と出世と妬みの話。社会に出るとここまで露骨ではないけど、社内の政治や、パワーバランスを感じる機会は多い。主人公の、半沢を応援しつつ、腐った人たちの腐った行動に期待する自分がいる。
結末をいうと
ともあれ、結末がただの出世街道に舞い戻るだけってのも、またサラリーマンだなーと。
夢を叶えたくて読んだ本。
正直、この手の本はもう読んじゃだめだ。自分でもわかっている。
この本にも書いてあるけど、この手の本を読む暇があるなら、仕事をしたり、自分の夢に近づける何かにのめり込んでいるべきだ。行動を起こす。机上で楽して何かを達成できると思い込まない。
自分を戒めながらも、3冊全て読みきった。
ファンである、濱口さんが取り上げられている雑誌を読む。
濱口さんが言っていることは、チキリンさんとの対談に凝縮されていると思う節があるので、時間がない、お金がない人はちきりんさんと、濱口さんの対談を読むだけで良いと思う。
ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー 2016年 04 月号 [雑誌] (デザイン思考の進化)
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/03/10
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Think! no.44―実践的ビジネストレーニング誌 イノベーションの起こし方
- 作者: 東洋経済新報社
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2013/01/01
- メディア: 単行本
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以上。
他もたくさん読んだけど、今後はどんな行動をしたか、何を作ったのかを乗せていかないと。
人は環境で変わるってはなし-就活、転職の適正診断って?
たまにカツマーになる私は、マルコム・グラッドウェル氏の本を突然読みたくなる。
急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 (SB文庫)
- 作者: マルコム・グラッドウェル,Malcolm Gladwell,高橋啓
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2007/06/23
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そんなこんなで買った本だけれど、要はchasmに似たような話であった。
爆発的に広めたい情報はどんな媒体?人?を使えばいいいのかをユーモアに溢れた文体で記載されている。ユーモアに溢れていても決してわかりやすいわけではないし、事例が多いわけでもない。多分マーケティングの本でいえば、下記2点が事例も多いし、わかりやすいと思う。
マーケティング戦争 全米No.1マーケターが教える、勝つための4つの戦術
- 作者: アル・ライズ,ジャック・トラウト,酒井泰介
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2007/04/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論
- 作者: ジェフリー・ムーア,川又政治
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2014/10/04
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そんな上記二点との違いと言われると、上記はchasmの越え方、越えた後のフォローまで一連の話を書いているが、本書はどのように爆発させるか、chasmを超える以前の話を書いているように思える。爆発させるがchasmを超えるかはわからん。ただこういう属性の人、媒体を使うといいよ!って情報が書いてある。
そのため、マーケティング戦争と、キャズム2を読んで補足としてこの本を読んでもいいし、読まなくてもいいと思う。書評だけでもいいかもしれないが、作り言葉が多いので、そこらへんはうまい書評を見つけた方がいい。
下記なんかはオススメだ。
急に売れ始めるにはワケがある|ビジネススキル向上のための書評ブログ
ティッピングポイントを迎えるには、コネクターという顔が広い人と、メイデンという情報好き、おしゃべり好きと、セールスという説得する人が必要らしい。
キャズム理論に置き換えると、下記の感じかなと。もちろん三者全てがティッピングポイントを超えるために必要な存在であると同時に、それぞれの属性は異なる気がする。
コネクター:イノベーターとその他との橋渡しをしてくれる?
メイデン:アーリーアダプター
セールス:アーリーマジョリティー層?
【ティッピング・ポイント】 THE TIPPING POINT
あるアイディアや流行もしくは社会的行動が、敷居を越えて一気に流れ出し、野火のように広がる劇的瞬間のこと。
本書の最後に、人の行動は背景に支配される、という話がある。
神学を学ぶ学生に、志を思い出させて描き起こさせるグループと違うグループを作る。さらに、その後講演を行ってもらう際に、「時間がないから急げ」とけしかけられるグループと、多少時間に余裕があるように説明されるグループに分け割れる。ここまでで4事象が存在することになる。
その後、講演会場までの道中に息も絶え絶えの人間がいた場合、どのグループが一番人助けをするのか?という実験があったそうな。
結果、志を思い出そうが、それを書き起こそうが関係なく、時間があるグループは60%以上助け、急かされたグループは30%程度しか助けることはしなかった。
彼らは人の為、世界の為に神学を学んでいようがその一時だけはただの人間になるのだ。
そう考えた時、我々が人格テストや、就職時の適職テスト、性格テストを行うことに意味があるのか甚だ疑問に思えてくる。
人はその瞬間に自分が置かれている状況で性格が変わるのだ。会社では偉そうなじじいも家では窓際かもしれないし、バリキャリの女性も家では猫かもしれない。
あなたの性格はどっちですか?という質問に、時と場合による、という回答が一番しっくりくるのだと改めて実感し、仕事の上での性格を改めて理解しないとあの手のテストは役に立たないことを感じた。
※そう考えると、社会に出たことのない学生へ受けさせる類のテストではないよなぁと。